ミスマッチをなくす、クラブ選びのご提案

ジュニアユースで所属するクラブをどんな基準で選んでいますか?入会してから、「思っていた活動と違った」などのミスマッチをなくすために、シルフィードフットボールからクラブを選ぶ基準をご提案させていただきます。

セレクションを実施して「選手育成」を目指しているクラブ

1学年の募集人数

1チーム登録(1チームでリーグ戦に出場するチーム)の場合 20名程度
2チーム登録(2チームでリーグ戦に出場するチーム)の場合 36名程度

ジュニアユースのリーグ戦では、出場選手11名+交代枠7~9名のルールの元で試合が実施されます。2チームでリーグ戦に出場する場合、「ブロック選手」というルールが採用されています。1stチームで出場時間の長い選手は、「ブロック選手」とされ2ndチームのリーグ戦には出場することができません。ブロック選手以外は1stチームと2ndチームの試合に出場することができます。
そのため、2nd チームの試合に1stチームのブロック外選手が出場する場合は、2ndチームに登録されていても出場できない選手が発生する可能性が高くなります。そのため1学年に36名以上の選手が所属しているチームの場合は、公式戦に出場できない選手が発生する可能性が高くなってしまいます。

トレーニング環境

専任コーチ

普段の練習や試合の8割以上の活動に関わる担当コーチが36名に対して1名以上いることが望ましいと考えます。
指導者が適正人数を超えた選手を指導することは、各選手に目が行き届かず安全面や選手育成の面でも適切な環境とはいえないと考えています。また、GKコーチやフィジカルコーチが週1日以上、練習や試合で選手に関わることのできる環境が望ましいです。

練習

練習会場としては、40名程度の選手に対してサッカーコートの半分(ハーフコート)程度のスペースとゴール1セット以上は必要です。狭すぎる場所での練習は、安全面でもプレー面でも適切な練習ができません。最低限の一人当たりの練習スペースが担保され、適切な人数での練習は選手育成につながります。また、ゴールのない環境でのトレーニングでは、ゴールキーパーの選手へのトレーニングが不十分となり、チーム全体のトレーニング効果が低下することが考えられます。

ピリオダイゼーション

各年代に合わせた適切な指導計画(ピリオダイゼーション)を持っているクラブが理想的です。コーチごとに指導方針が大きく変わることがない状況が選手育成の環境として望ましいです。

適切な選手への対応

時には選手がクラブへの入会を辞退したり、移籍を希望しチームを移ることがあります。その際に、選手が選択肢を持ち新しい環境でサッカーを続けることができるようにすることもクラブの責任です。正しい情報を選手、保護者に伝え合格の辞退や移籍などに対して適切な対応ができるクラブを選んでください。また、理不尽な誓約書やルール、会費の請求などを行うクラブは正しいクラブの在り方ではないと考えます。

最後に

SNSを通してクラブの活動や選手の様子を見ることができます。しかし、SNSの内容や保護者からの情報や勧誘だけでクラブを決めることは大きなミスマッチにつながります。ぜひクラブ選びの基準をご参考に、クラブ関係者の話を直接聞き、普段の活動の様子を見るなどして、選手にあったクラブを選択しジュニアユース年代のサッカーを楽しんでいただけたらと思います。

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